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MWF:設計仕様検討

宛先指定によるメイルの手動 / 自動チェック機能の仕様

添付ファイルの自動チェックに関しては 「宛先指定による添付ファイル自動チェック機能の仕様」 に書いたが,ここでは手動チェックもふくめた,よりひろいチェック機能の仕様について検討する.

チェック法の種類として,つぎの 2 つがある.

自動チェック
宛先として自動チェック・プログラムを指定して,チェックをおこなう. 上記の添付ファイル・チェックはこの機能の一部である.
手動チェック
宛先として手動チェックのためのプログラムを指定する. このプログラムはチェックをおこなうひとにメイルを転送し,許可をうけるともとのメイルを送信するが,不許可とされるとそれを送信者にメイルで通知する.

自動チェック機能としては,添付ファイルのチェックのほかにメイル本文のキーワード・チェックなどもあるが,実現方法は添付ファイルのチェックとほぼおなじである.

手動チェックは 2 つのステップをふくむメイル・ワークフローとして実現される. すなわち,つぎのように実現される.

  • たとえばメイル・チェックをおこなうチェック者のアドレスが manager@org.com であり,チェック機能のアドレス (ワークフローの最初のステップのアドレス) が check-by_manager@org.com であるとする.
  • メイルの送信者は check-by_manager@org.com を指定して送信する. チェック機能 (自動または手動) を指定しないメイルは組織外には送信されない.
  • チェック・プログラム (check-by_manager@org.com) はメイルをデータベースに保留し,コメントつきで manager@org.com に転送するか,またはコメントとデータベースの内容をアクセスするための Web の URL が記述されたメイルを manager@org.com に送信する.
  • チェック者はメイルに許可または不許可の返答を記述して返信するか,または Web インタフェースによって許可または不許可の入力をする. 返信先は送信元の check-by_manager@org.com であるか,または往信の reply-to によって指定された返信先 (たとえば check-by_manager_1@org.com) である. いずれにしても,これによってワークフローの第 2 ステップが起動される.
  • 許可されたときは,メイルはワークフローの第 2 ステップにおいて送信される. データベースに保管されていたメイルは削除される.
  • 不許可となったときは,ワークフローの第 2 ステップにおいて送信者にそのことが通知される. データベースに保管されていたメイルは,やはり削除される.

なお,上記の例における '_' の用法は 「宛先指定におけるパラメタつきの機能のあつかい」 に準拠している.

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2008-04-28 10:06 に投稿されたエントリーのページです.

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