中国製品とくにテープライトの品質と対策

デイシンで販売している USB ハブや LED 関連製品は中国から輸入しています. 品質のよいものもありますが,品質のわるいものが多くて,なやみのタネです. 基本的には検査して不良品を除外していますが,それだけでは除外できないものがあるからです.

やっかいなのは第 1 にハンダづけ不良,そして第 2 に低品質の電解コンデンサです. まず第 1 のハンダづけに関していうと,ハブや電源アダプタの内部の不良は基本的に検査できません. 衝撃テストによって不良箇所が完全にはずれた場合は,電流がながれなくなるので不良をみつけることができます. しかし,衝撃テストではずれないときは,容易にわかりません. お客様のてもとにとどいた時点で通電しなくなっていたり,LED が点滅したりというような事故がすでに何回か発生しています. これに対しては信頼性のたかい商品を仕入れるという以外にありません. しかし,信頼できる商品は値段もたかいため,安価に商品を提供するという目標からははずれてしまいます.

テープライトのハンダづけ箇所はおもてからみえるので,あきらかな不良は目視検査でもみつけることができます. しかし,おおくの不良は目視ではわかりません. 通電しても点灯しないまたは点滅するなどの症状によって,みつけることができます. しかし,ほとんどの時間は点灯していて,たまに点灯しなくなる場合もあります. このような場合は検査によってみつけるのは困難です. 不良品は製造時の品質管理によってへらせるはずですが,製造者でないデイシンにはそこに介入するのは困難です. そのため,いまのところ,このような症状への十分な対策はできていません.

第 2 の不良すなわち低品質の電解コンデンサによって発生する問題は,おもに電源アダプタにおいて発生します.頻繁におこることではありませんが,その問題として,つぎのようなものがあります.

  • コンデンサが破裂して,一時的に音と煙がでる.
  • コンデンサがショートしておおきな電流がながれ,発熱して煙がでる. ひどいときはブレーカがおちる.

発熱する場合には,最悪の場合には電源アダプタ周囲のものがもえることになるとかんがえられます.

こうした事態を防止することがぜひとも必要です. デイシンにおいて使用している電源アダプタのうち,<PS>E マークつきの 5 アンペア以上のものについては,これまでこのような問題はおこっていません. しかし,品質で定評のあるものは高価であり,それを使用するととくに小電力のテープライトを安価に商品を提供することができなくなります. どうすればよいか,現在,検討しているところです.