オリジナル AI アートに関するブログです．AIアートをつくるときは通常，英語でこまかい記述をプロンプト (呪文) としてあたえますが，そうせずに，みじかい造語や絵文字だけをつかって，AI に自由にアートをつくらせています．

“否定” すると多様化するが，なおも星月夜と自画像があらわれるゴッホ

Stable Diffusion 2.1 でひとつのことばを正負のプロンプトとして同時に指定することで変化に富んだ多様な画像がえられる場合があります． ゴッホについてそれをためしてみると，多様化した絵がえられるものの，あいかわらず星月夜と自画像が描かれます．

ここでまずとりあげるのはゴッホの風景画や自画像に影響されつつも ゴッホのスタイルからすこしはなれているとかんがえられる絵です．

左の絵はゴッホの星月夜と糸杉の絵からきています． このテーマは負のプロンプトとしてゴッホを指定しない場合はあまりに頻繁にあらわれるテーマですが， 負のプロンプトにゴッホを指定してもなお，あらわれてきます． ゴッホのスタイルはのこっていますが，そこからすこしははなれているようにおもいます． 星月夜と糸杉の絵としてはこの記事の冒頭にかかげたもう 1 枚があって， そちらはゴッホを否定しているにもかかわらず，ほとんどゴッホ風になっています．

右の絵はゴッホの肖像画であり，自画像がもとになっているとかんがえられます． しかし，ゴッホ自身が書いたのとはかなりちがうスタイルになっています． ゴッホの肖像画としては冒頭にかかげたものもあって，右の絵とはちがうおもむきがあります．

ゴッホを否定した絵のなかには，もっとゴッホからはなれたものもあります．

これらがゴッホとどうつながっているのかは，よくわかりません．