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MWF:メイルの分類

定期報告,不定期報告と単発報告

メイルの用法として定期報告と不定期報告があるとかんがえられる. 日誌や週報のような定期報告は従来は紙にかかれることがおおかったが, (証拠はあつめていないが) メイルでおくられることがおおくなってきているとかんがえられる. (より定型化されていればワークフロー・システムがつかわれることもあるだろうが,そこまではしていないばあいがおおいのではないだろうか.)

定期報告も不定期報告も,単発の報告とはちがって,おなじ形式のメイルがおなじルートでくりかえしおくられるという点では共通している (ただし,くりかえしの途中でルートが変更できることが必要である). ルートは X1 -> X21, ..., X2n というような単純なかたちであるとはかぎらず,X1 -> ... -> Xm1, ..., Xmn のように中間者 (以下ルータとよぶ) を経由することもあるだろう. ルータはフィルタとしてはたらく. ただし,このようなルートは従来のメイル・クライアントのインタフェースにおいては定義することができないので,どうやって入力するかが問題になる. フィルタがあるばあいにはワークフローとしてあつかう必要がある. 定期報告には一定間隔のしめきりがあるのに対して,不定期報告にはそのようなしめきりがない. 「報告」であるかぎりは情報のながれは基本的には一方向だが,さしもどされることがある. さしもどしをあつかうばあいもワークフローとしてあつかう必要がある.

報告の形式としては,Word や Excel などによってフォームがつくられてそれをうめてメイルに添付するばあいと,報告がメイルの本文として記述されるばあいとがあるだろう.この点では単発の報告も同様である.

単発の報告に関してはメイル・システムが介入することによる利点はあまりないとかんがえられる. これに対して不定期報告においては,メイル・システムが介入することによってその形式やあてさきの自動生成やチェックができるという利点がある.また,ワークフローをあつかうようにすれば,送信者は報告が承認されたかどうかを確認することができる. さらに,定期報告においてはしめきりのチェック (催促や報告がないことの報告など) もできる. 定期または不定期に報告を送信することの宣言は送信者,受信者のうちのどちらかがおこなえばよいが,相手が承認することが必要であろう. ルータが存在するときはルータが宣言することもかんがえられるし,ルータが承認することも必要である.

ワークフローとしてはルータが and や or でむすばれた形式 (すなわち X1 -> X21 or X22 -> X3 や X1 -> X21 and X22 -> X3 のような形式) もかんがえられる.これらは通常のメッセージ・ルーティングでは存在しないケースであり,そこまであつかうべきかどうかは検討する必要がある.

ことなる時刻におくられる報告は基本的にはことなる報告であるが,すでにおくった報告にあやまりがあったときなどにそれが更新されることがある. 更新は通常の送信とはくべつされるべきである.

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2007-05-12 23:26 に投稿されたエントリーのページです.

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