3D デザイン電球の LED 位置の調整

デイシンの店で販売している 3D デザイン電球は,LED チップからでる光をシェード (カバー) によって拡散するようになっています. そのため,場合によって LED の位置を調整可能にする必要があることがわかり,そのためのしかけをくふうする必要がありました. 最近そのために直径約 10 cm 以上の 3D デザイン電球にはもうひとつ部品をくわえることにしました. その部品を ABS 樹脂によってつくることで,大型の 3D デザイン電球をより熱にもつよいものにしています.

デイシンの店で販売している 3D デザイン電球は,LED チップからでる光をシェード (カバー) によって拡散するようになっています. そのため,場合によって LED の位置を調整可能にする必要があることがわかり,そのためのしかけをくふうする必要がありました. 最近そのために直径約 10 cm 以上の 3D デザイン電球にはもうひとつ部品をくわえることにしました. その部品を ABS 樹脂によってつくることで,大型の 3D デザイン電球をより熱にもつよいものにしています.

これまでの 3D デザイン電球の製造法では,LED チップとシェードとの相対位置を調整するしかけがなくて,それを最適化することができませんでした. 3D デザイン電球を最初につくったときは,シェード (カバー) の印刷中に電球本体をそのなかにいれるという方法をとっていました. しかし,この方法は手間がかかり,失敗することもあります. そのため,シェードの口を電球本体よりすこしちいさめにつくっておいて,あとから電球本体をはめこむようにしました. いずれの方法でも接着剤で両者を固定すれば,接着面が高温にならないかぎり,通常の使用においてはずれることはありません. しかし,どちらの方法でも 2 つの部品を接合する位置がそれらのかたちによってきまってしまうので,LED チップとシェードとの相対位置を調整するのは困難です.

これまつくってきた比較的ちいさな電球では LED チップとシェードとの相対位置を調整する必要はあまりありませんでしたが,最近よくつくるようになった直径のおおきい電球では調整の必要があります. これまつくってきたのはほとんど直径 10 cm 以下の比較的ちいさな電球でした. 直径のちいさな電球なら LED の位置はなるべく外側のほうがよいので,調整しなくても問題ありませんでした. しかし,最近はだんだん直径のおおきなものをつくるようになってきています. そうすると LED をすこしシェードの内側にいれる必要がでてくるので,調整が必要になります. LED を内側にいれないと,電球をみる角度によってはとてもまぶしくなってしまうのです.

LED チップとシェードとの相対位置の調整を可能にするために,電球本体とシェードとのあいだにもうひとつ部品を追加して対処することにしました.この調整を可能にするためには,LED を内側にいれることによってできたすきまをうめる必要があります. 追加した部品によって,そのすきまをうめます. この部品には,シェードに使用している PLA (ポリ乳酸) とはちがって ABS というプラスティックを使用しています. PLA は比較的熱によわいので,熱をもつ電球本体に直接,接着するとその熱がつたわりやすいことが問題でしたが,ABS はより熱につよいのでこの問題も解決することができます. こうしてつくった電球の例を写真でしめします.

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ここ 1 ヶ月くらいのあいだ,この方法で 10 個くらいの電球をつくってきましたが,すでにこの方法をさらに改善する方法を検討しています. 今後もしばらくはこの方法をつかう必要がありますが,この方法にさらにもうひとつアイデアをくわえてシェードが交換できるようにする方法をかんがえました. いまはまだ開発中なのですが,できるだけはやく,その方法に移行しようとかんがえています. 交換を可能にする方法については別の記事に書いています.