中国製フェイスシールドの改良

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フェイスシールドを自社生産すると同時に中国製のものを販売しています. しかし,中国製のものは輸送中にいたんでいたり,そもそもつかいにくいものだったりしています. いたんだものはできるだけ手当てして,使用可能なものは販売してきたが,もとどおりにはなりません. つかいにくいものは改良して販売しています. ここではどういう改良をしているか,紹介したいとおもいます.

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上の写真のようなフェイスシールドを輸入販売しています. このフェイスシールドのもともとの利点つまり輸入したままでの利点はつぎの 2 つだとかんがえられます.

  1. 前面の PET 板がはねあげられる,つまり角度がかえられて,顔からの距離がかえられること.
  2. ヘッドバンド が PET 板からすこしはなれているため,あたためられた空気や湿気がそこからぬけること.

このフェイスシールドに 2 つの改良をほどこして販売しています. 第 1 の改良はスポンジがつけられるようにしたことです (左下の図). 自社生産しているフェイスシールドには頭にあたる部分にウレタン製のスポンジをつけたものと,つけていないものとがありますが,スポンジつきのほうがずっと多く売れています. そこで,この中国製フェイスシールドにも,それにつけられるスポンジをあわせて買うことができるようにしました.

第 2 の改良は前面の PET 板が固定できるようにしたことです (右下の図). 上記のようにこの PET 板がはねあげられることがこのフェイスシールドの利点のひとつですが,はねあげても固定できないという問題がありました. おなじフェイスシールドは楽天のほかの店でも販売されていますが,それへのコメントとして,はねあげても固定できずに鼻にぶつかってしまうというのがありました. それではこまるので,固定できるように改良して販売することにしました.

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粘着テープつきのスポンジをあわせて販売することに関しては,これ以上,書くことはとくにありません. しかし,PET 板の固定に関しては,どうすればそれができるのか,書いておこうとおもいます. 最初は固定されない理由が明確ではありませんでした. まちがった理解にもとづいて改良したものを何個か出荷してしまいました. しかし,まもなく,その理由は明確になりました. このフェイスシールドには PET 板とヘッドバンドとを固定するための白いボタンがついています. そのボタンが PET 板側でもヘッドバンド側でも自由に回転してしまうのです. その回転をとめるために,ボタンと PET 板とのあいだ,そしてボタンとヘッドバンドとのあいだを瞬間接着剤で固定します. それらが固定されていれば,とめたボタンどうしを回転させるにはすこし力がいるので,はねあげたときに PET 板のおもさでもとにもどったり鼻にあたったりすることは基本的にありません.